つい先日ご紹介しました
『日経トップリーダー』の
１０月号から別記事。

IMG_0812
















創刊４０周年記念特集として
表紙でもデカく表記された
「存亡の危機に直面した経営者が語る
　どん底からの復活」

そこで「語る経営者」の
５人のうち、お二人が
ランチェスター経営・
ユーザーだとの点に
驚きつつも（誰と誰？）、
スペシャルインタビュー
として最後に脳科学者の
茂木健一郎氏の言葉より。

ikiga2
















茂木氏が英語で書かれた
『ＩＫＩＧＡＩ』との本
（↑単行本と文庫本↓）
に触れつつ、途中で
「グッドハートの法則」
を紹介されてます。


【グッドハートの法則】


グッドハートの法則は、
「尺度が目標になると、
　それは良い尺度ではなくなる」
とよく言われる格言である。

この法則は、1975年に英国の
金融政策に関する論文で
この格言の核となる考え方を
表現したとされる英国の経済学者
チャールズ・グッドハートに
ちなんで名付けられた。


＊以上は英語版Wikipediaより。


ikiga1


















＊以下は『日経トップリーダー』
　茂木氏のインタビューから。

◆生きがいリスクという指摘は面白い


（グッドハートの法則を）
企業経営に置き換えれば、
利益を上げたいならば、
利益を目標にするのは良くない。

懸命に仕事に取り組んだ
結果として利益が上がるように
すれば良いわけです。


脳科学的に言うと、基準は
外部から与えられるよりも、
自分で見つける方が良い・・・


単純に、前年対比で売上高を
１０％アップさせるとかの
売上主義はもってのほか。

それに加え、市場占有率の
数値だけを目標に掲げたり、
１人当りの粗利益も数値
だけを目標に掲げたり、
業界平均と比較だけで
終わると「良くない」と。

しかも、それら数値目標を
第３者である外部から
強制的（脅迫っぽく？）に
押し付けられるとかだと
精神的に「良くない」とも。

＊先日の「５０年ローンを
　組んだとしても資産価値
　などない家」のことか。




「戦略」それ自体を考え抜く
のは難しいことと思います。

取り立てて、従業員１００人
以下の中小企業においては、
その「戦略」までが社長の
主たる役目なので、業績の
９６％が社長１人の実力で
決まると竹田先生。

しかも、従業員１０名以下の
零細企業であれば、日頃の
業務が「戦術」中心だから、
「戦略」を考える時間的な
余裕もないかも知れません。

IMG_4523












そうなると、難しい「戦略」
を考え抜くことそれ自体を
放棄して、戦術コンサルに
任せたり、従業員教育を
専門にする会社からの
「業績は従業員の働きで
　決まる」と書かれたＤＭに
目移りしたりかもです。

sentakuj














ここで１０年以上前に
ブログで取り上げました本
『選択の科学』
シーナ・アイエンガー著
（文藝春秋）からご紹介。


◆第１講　選択は本能である


　�后ゼ卍垢歪浩犬�する


　人々の健康に最も大きな
　影響を与えた要因は、
　職業階層の高さと仕事に
　対する自己決定権の度合いで、
　しかも、その大きさではなく
　「認識」にあったとか。

　社長にとって、会社の
　利益責任を負うことは、
　大きなストレスになるが、
　それよりもその社員が、
　何枚か分からないメモを
　順に並べる仕事の方が
　ずっとストレスが高く、
　血圧が急上昇し・・・


　＊一部を要約して引用。


これに似た話しは、先の
『日経トップリーダー』の
茂木氏のインタビューで、
ドイツは「燃え尽きる」人が
多い云々で表されてます。
たとえ仕事が「戦術」作業中心
であっても「生きがい」を
自分で見出し取り組めば
良いとも触れてます。

ただ、社長であれば
「戦術」だけが役目でなく、
「戦略」も必要となるのは
言うまでもありません。




そんな「戦略」をご一緒に
学び＆考える場あります。
詳細は今週末１０／５（土）。

＊考えることを放棄されて、
　早く亡くなっていいと思えば
　某・戦術コンサルへ？