私自身、今回のきっかけは、
とある「一連の騒動」の
一部の報道からでしたが、
見返してみて重要な点を
再確認できました。
(騒動に感謝?)

その騒動の中で、日常的に
馴染みが無い「除草剤」を
耳にしたので、ちょっと
思い出し調べてみました。

za2soust














2年ほど前に開催した
年末「計画勉強会」にて
参考図書としてご紹介した
農学博士静岡大学教授
稲垣栄洋先生の著書
雑草という戦略』から。
日本実業出版社


第8章 雑草の成功法則「多様性」

◆いらない個性はない



・・・他の例もある。
除草剤は、雑草を防除するのに
とても便利なアイテムだが、
最近では除草剤の効かない
「除草剤抵抗性雑草」が
問題になっている。

除草剤で枯れてしまっては、
生き残ることができない。

しかし、多様な集団の中には
除草剤が効かない特殊な
遺伝子を持っている者がいる。
(この「者」は原文通り)
そのわずかに生き残った
個体が種子を残し、除草剤の
効かない遺伝子を持つ個体が
次第に増えていくのである。

しかし、除草剤などは
人間が近代になって作り
出した代物である。
「除草剤の効かない遺伝子」
など、自然界では何の
役にも立たない。
それどころか、生存する上
では不利になることも多い。
言わば変わり者である(お!
言わば劣等生である。

しかし、そんな役にも立たない
変わり者を、雑草の集団は
生み続け維持し続けている・・・

▼今回の要約のような
 稲垣栄洋先生の記事です▼
(除草剤には触れてません)




・・・何が正解かわからない。
何が正解かは
環境によって異なる。

答えがわからないものに
対して、雑草は多様性を持つ。
多様性があるということには
意味があるのだ。

雑草だけではない。
すべての生物がそうである。

人間の顔には個性がある。
性格にも個性がある。
能力にも個性がある
そうだとすれば、
その個性には意味がある
はずなのである。

雑草は、自らのコピーを
増やす戦略よりも、
多様性のある異能集団を
維持することに
努力を払ってきた。

正解のない時代、
予測不能な変化の時代に
何が必要なのか。
雑草の進化はそれを物語って
いるのかも知れない。


この章に続く、戦略面に
ついての「まとめ」部分に、
さらに参考となる点が
いくつか語られていました。
その2つをピックアップ。


◆弱さを見つめ、強みに集中する


雑草は競争に弱い。
この前提に立った上で、
雑草は特異なところで
勝負している。
それが「変化する環境」である。

雑草が「変化する環境」に
強みを見出したのには
理由がある。

じつは、変化こそが、
強い植物が最も力を
発揮できない場所である。
そして、変化する環境は、
弱い植物にとって
チャンスでしかない。



◆安易な価値付けをせず、
 多様であることに価値を置く



何に価値があるのかわからない。
今、価値があるものが永遠に
価値を持ち続けるとは限らない。

雑草が勝負をしている環境は、
変化が起こる場所である。
しかも、その変化は、
予測不能な変化なのだ。
変化に対応する上で、
もっとも危険なことは、
単純な価値基準で、安易に
価値を定めてしまうことである。

「大きければ大きいほど
 優れている」

「早ければ早いほど
 優れている」

そんな単純なものさしは、
環境が変化すれば簡単に
壊れてしまう。

そんな予測不能な環境の中で、
唯一、雑草が拠り所としている
価値は「多様である」と
いうことだけなのである。


なお、除草剤の効かない
「除草剤抵抗性雑草」に
関して、植物学的に興味を
お持ちになった場合は、
同じ稲垣栄洋先生の著書
怖くて眠れなくなる植物学
PHP文庫

23ngre














こちらの目次などに、


雑草は、抜けば抜くほど
増えていく恐怖の植物だった!?
除草剤で枯れないスーパー雑草とは


〜とあったので、そちらも
オススメみたいです。
(私は興味なし・失礼)