◆第二十八計
上屋抽梯(じょうおくちゅうてい)
屋に上らせて梯(はしご)をはずす
「これを仮(いつわ)るに
便を以てし、
これを唆(そその)かして
前(すす)ましめ、
その援応を断ち、
これを死地に陥(おと)す。
毒に遇(あ)うとは、
位当たらざればなり」
わざと誘いの隙を見せて敵を引きつけ、
後続部隊を断ち切って包囲殲滅する。
敵がそんな結果を招くのも、
もとはといえば、こちらのバラまいた
利益にとびついたからである。
(解説)
二階に上げておいてハシゴを
外してしまうことで、軍事上の
策略としては、次の2つの意味を
含んでいる。
1.食いつきそうなエサを
ばらまいて、敵を暴進させ、
後続部隊との連携を断ち
切って、これを撃滅する。
2.自ら退路を断って背水の陣を
しき、兵士が必死の覚悟を
固めて戦うように仕向ける・・・
◆ハシゴを外して火をつける
本田技研工業は、
若い世代にアピールする
チャレンジ精神に富んだ
会社として知られている。
それだけにまた、社員の
創造意欲を喚起することに
熱心だと言われている・・・
・・・本田技研のこのヤリ方を
「2階へ上げてハシゴを外し、
さらに下から火をつける」
と評している人もいる。
*文庫本『兵法三十六計』守屋洋氏・著
ある「悩み事」で限界に達した
私の頭(はちきれそう)。
そこで止む無く「お願い」を
大募集して、届いたリクエスト。
(有難うございます)
そのリクエストから思い出した
のが、冒頭の「ホンダの改革は、
2階に上げてはしごを外す」。
これは2年前に書いたブログから。
当時のブログにも2つほど
「ニュース記事」を貼り付け、
冒頭の本田技研のヤリ方は
未だに継承されてる〜と
ご紹介しました。
しかし、それはジャーナリスト
など他者(他社)目線の言葉。
(またはOBの声)
しかし&しかし、よくよく
調べてみると、本田技研
サイドの言葉として発見!
折角なんのでご紹介します。
*もしかすると後日(直ぐ?)
リンク切れになるかも。
(ご了承を)
〜 Hondaな“ひと”〜
「2階に上げて、はしごを外す」
Hondaの人材育成として
よく使われるこの言葉通り、
今、難しい課題に挑んでいる
従業員がいます・・・
*Honda 本田技研工業(株)の
公式facebookページより
(2015年2月18日)
新たな専門性を身につけ
四輪開発の変革に挑む
──エンジニアのこれまでとこれから
◆入社4年目でチームリーダーに
抜擢され、試行錯誤しながら成長
・・・Hondaの人材育成では
「2階に上げてはしごを外す」
という言葉がよく使われます。
難易度の高い課題に挑む状況を
つくることで、社員の能力を
最大限引き出そうとしている
のです・・・
★Recruit(採用情報)
「Hondaは共に挑戦する仲間を
募集しています」より。
<該当記事の真ん中くらい>
何とも素晴らしい!
未だに竹田先生が、いろんな
教材の中で取り上げいる
偉大な故・本田宗一郎氏。
その夢や思いが伝承されて
いるからでしょうか。
そんな竹田先生が、本田技研
だけでなく、本田宗一郎氏に
詳しいのはご存じかも。
その理由は昔々、同じ雑誌に
載ったから(目次を拡大↓)
こちら↓最近もご紹介した
『ふくおか経済/'82年・創刊号』
(昭和57年11月発行)
ちゃんと表紙の右側に↑
「本田宗一郎」とありますね。
失礼いたしました。
「怖いもの見たさ」参加された
一部の方、拝むべき人を
間違えたかも?
【追伸】
竹田先生が本田技研に詳しい
本当の理由は別にあります。
以前の「商品戦略セミナー」
でも話してましたが、概略は
『商品戦略』DVD教材の中
で察することもできます。
知りたい方は要チェック!
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