昨日のブログでご案内しましたが
今月29日(祝・金曜)に開催

◆トコトンまで
 「商品戦略」にこだわって学ぶ!
 
【前半】「シンデレラ商品」勉強会
【後半】竹田陽一セミナー




特に【前半】の勉強会、
チャンスを与えれば上手くゆく
「シンデレラ」考察

やはり製造業や関連業種の方
くらいが、ご興味あるような
反応みたいです。
これは残念ながらと言うか、
当然ながらと言うような状況。
(でも残念)

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ここで、この「シンデレラ
との言葉が取り上げられた
ディズニーの映画から・・・

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ではなく(大変、失礼)、
ドラッカー先生の著書
創造する経営者』から、
その一部を引用すると、



◆シンデレラ製品
 あるいは睡眠製品


・・・シンデレラ製品は、
今日の主力製品の市場を
荒らし、その衰退を早める
製品であることがある。
マネジメント(経営陣)と
言えども人間であって、
無視することによって
不快な脅威が消えてくれる
ことを望む。

そして、その結果、
同業他社が、あるいは
しばしば他産業の企業が、
このシンデレラを見つけて
成功し、当該メーカーと、
その主力製品となるべき
だったものとを共に
置き去りにしてしまう。


この後に紹介される事例
トランジスタ」について。

そうです、ソニー
トランジスタラジオです。

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ここでは具体的な会社名は
無しで、「日本の企業」が
アメリカで大きな事業を
築いたとしてます。

しかし、勉強熱心な方なら
直ぐにお解りだと思います。

同じトランジスタに関して、
企業(起業)家的柔道
と、ドラッカー先生が
妙な英語↓を使って紹介した
イノベーションと企業家精神

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ここには「ソニー盛田昭夫
(当時は常務)とも
記されています。

その事例の後で、


・・・これは、
予期せぬ成功の拒否と、
その利用の古典的な例で・・・


そうです!

この著書(1組だけ「起業家」です↓)
『イノベーションと企業家精神』
の最初で、ドラッカー先生が、
イノベーションのための7つの機会
として、信頼性と確実性が
一番高い「第1の機会」の
予期せぬ成功と失敗を利用する」

*この場合、アメリカ企業は
 この機会を拒否したから
 日本企業(ソニー)が
 これを機会として捉えて
 イノベーションを起こし
 世界市場を獲得した。

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アメリカ企業と同じような
ことに陥らぬよう・・・
もっと言えば、業界内に
イノベーションを起こして
業績の良い会社を目指そう
と考えているのであれば
「シンデレラ」の考察を
無視してはいけません。

この辺りの内容に関しては
29日(祝)勉強会パネラー
のお一人、深見信吾様
お詳しいでしょう。
当日、実体験に基づくお話
盛りだくさんと思われます。
ご期待しましょう。

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さらに言えばドラッカー先生、
先の「ソニーの成功」だけで
なく、多くの日本企業が
歴史上で企業家的柔道を
使って、何回も成功している
と続けて説明されてます。

そして、この「企業家的柔道」、
ランチェスター第三法則】の
サイトで、ランチェスター戦略で
の「弱者の戦略」に酷似している
と紹介されています。

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文章が(私と同じくらい)長い
ので見つけるのが大変かも
ですが、その一部を引用。


「狙い撃ち」する弱者


・・・さて、ドラッカーの
「ゲリラ戦略」には、
2つの戦略が説明されている。

「創造的模倣」と
「企業家的柔道」である。
この2つは、
ランチェスター戦略で言う
「強者の戦略」と
「弱者の戦略」に酷似している。

ランチェスター戦略での
「強者の戦略」の基本戦略は
「ミート」である。
ミートとは、弱者の差別化を
打ち消すために、弱者を
模倣することである。

ドラッカーの「創造的模倣」とは、
多少意味が違うものの、
やはり市場的な強者側が
使用する手段であることに
間違いはない。

対して「企業家的柔道」は、
明らかに「弱者の戦略」で・・・


*サイト本文中では
 「ドラッガー」と表記


そうです!!

【ランチェスター第三法則】の
サイトは(株)プラスソフト
竹花利明社長様の作。
29日(祝)勉強会の
もう一人のパネラーです。

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ただ、この解釈は何も単なる
竹花社長様の思いつきでなく、
同じ意見は、竹田先生も
自費出版『戦略とは何か』
の本で説明しています。

*もちろん、お解りでしょうが
 29日【後半】セミナーの講師


◆2番目は、ピーター・ドラッカー氏

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【解説】
 1964年に出版した
 『創造する経営者』では、
 会社が「将来に向けて進む方向性」
 を戦略と表現している。
 会社が将来に向けて進む方向を
 正しく決めるには、レベルが
 高い戦略知識が必要になる。
 しかし、将来に向けて進む目標を
 効果的に達成する全社的なヤリ方が
 戦略になるので、この2つが同じで
 ないことはハッキリしている。

 この本から21年後に出版した
 『イノベーションと企業家精神』
 では、戦略の内容が具体的に
 説明されてはいるものの、
 内容的に見劣りがするようだ。
  
 さらに、17章の手薄なところを
 攻撃するの中で説明している
 「企業家的柔道」では表現方法に
 かなり苦労しているようである。
 これは弱者の戦略を、別の方法で
 表現したものにな・・・


ですから、根本的に
ランチェスター弱者の戦略
生き抜こうと考えているなら
(市場や競争相手に対して)
「シンデレラ」の考察が
必須となります。
この点は、製造業や
関連業種の方に関わらずかと。

ご参加申込お待ちしてます。

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総じて、厳しい言い方かも
知れませんが「シンデレラ」の
考察を無視するということは、
(当社は)イノベーションなど
関係なく、「弱者の戦略」も
関係ないということで・・・