私がランチェスター経営(株)
に入社間もない頃の話し。
まだ、竹田先生が会社主催で
1回の単発開催ではなく、
何回かのシリーズによる
「経営計画書作成セミナー」
など開催されていました。

私自身は入社間もなかったことや、
ランチェスター云々だけでなく、
経営原則なども詳しくなく、
リーダーや営業マン研修などを
中心に、従業員向け勉強会の
インストラクターを担当し、
そのサポートが主でした。
ですから、経営原則を含め
「経営計画」系は先輩方が
サポートで入ってました。

そんな中、ある時の
経営計画セミナーの初回。
参加人数も多かったので、
スケジュールが空いていた
私も見学を兼ねてサポートを。
(以下、ザックリした記憶)

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各参加者に配られたのが、
本格派教材「経営計画の立て方」
付属の【記入ファイルセット】。

その添付された注意事項に、
竹田先生が質疑応答も交え
詳しく解説を加えていきます。
それをもとに、記入欄の
各ページに記入していく
ような流れでした。
それを先輩2人がサポート。

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ただ、参加者の中には、


「こんなファイルを見たり、
 説明を聞いた程度では
 全くペンが進みません。
 内容(業績?)の良い
 会社の計画書を事例として
 見せて貰わないと、
 私は何もできません」


〜と、まるで駄々をこねる
子供のように文句を言い
出す社長様がいました。

竹田先生は、最初からマネ
ばかりしては良くないから、
まず何でもいいから書いて
みてください〜みたいに
説明されて行動を促しました。
しかし、その方は何もせずに、
ほとんど外でタバコを吸いに
出ていったきりでした。
まだ全館禁煙ではなかった

そんな社長様に、1人の先輩が
同じようにタバコを吸いつつ
事例として集めていた多くの
会社の計画書を見せに近づき、
戻るよう誘導されました。

傍から見れば、そのことで
事なきを終えたような感じで
ありましたが、2回目以降、
その先輩は完全にサポート
から外されてしまいました。

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先日のブログでご紹介した
良い戦略、悪い戦略
リチャード・P・ルメルト・著
日経新聞社より、2012年出版

その前半に書かれていた
「悪い戦略」が、世の中で
多く目にしてしまう理由として、
(該当項目はより詳細に)


◆「悪い戦略」がはびこる理由


【1】困難な選択を避ける。

 良い戦略を練り上げるための
 調査や分析などハードワークを
 自ら避けた結果。
  
 戦略策定の難しさは
 結局のところ選択そのもの。
 考えるのは大変だし、
 選択をするのは難しいから。
 1つを選んで
 他を捨てなければならない。



【2】穴埋め(テンプレート)式
   チャートで戦略をこしらえる。

 美辞麗句な「ビジョン」
 「ミッション」「価値観」
 「戦略」を形式的に作ろうとする。

 企業が直面する課題や機会を
 分析し選別する難儀な作業に
 蓋をして、空欄へビジョンや
 ミッション、戦略を手順に従い
 書き込むとお手軽に出来上がる。
 
(アメリカでは、このような定型的
 データ形式や文書が多々あると。
 ただ、それは日本でも同じかと。
 合宿研修とかまで開催する
 経済任意団体然りな気がします。
 他にも・・・・後述)



【3】成功すると考えたら成功する。
 (項目のみ。詳しくは前回ブログを)





冒頭で触れた何年か前の
「経営計画書作成セミナー」
での出来事は、この【2】に
近い理由もあってだろうと
思い返しました。

もちろん【1】の理由が
あってのことでしょうけど、
これら2つの竹田先生が
危惧されてだったかと。

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それもあって、竹田先生が
考えた最低限のテンプレート
竹田ビジネスモデル」かも。

しかし、それだけで計画まで
辿り着くのも大変だろうと
もう少し肉付けさせたのが
(先にご紹介の)本格派教材
「経営計画の立て方」付属の
【記入ファイルセット】
くらいまでかも。

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やはり、「弱者の戦略」が
染みついた竹田先生ですから
人真似ではなく「差別化」を
重視されることを背景に、
まずは現状分析からシッカリ
取り組んで後、自分の頭で
考える過程を経るように、
さほど形式的にされなかった
のかと思われます。
(それか邪魔くさかった?)

なお、冒頭の経営計画セミナー
でも実際、竹田先生は参加者が
書き終えた後、何社かが作成
した計画書を個々に見せたり
はされました(はず)。
ただ、それを見て貰った上で、
各社の計画を手直しなど
促されてました。
真似(パクリ)を助長させる
などされてませんでした。
赤いトマトも食べます

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そんな&こんなを考えている
間に、年の瀬が近づいてます。

毎年末、恒例となりました
計画勉強会」、そこで使用の
事前「ワークシート」なども
この際だから全くの白紙に
戻した上で、極論で


今回の勉強会では、著書
『良い戦略、悪い戦略』から
良い戦略として掲げている
カーネル(核)を構成する
下記3つの要素を、自分で
取り組んで作成してください。

1.診断
  状況を診断し、
  取り組むべき課題を
  自分で見極めてください。

2.基本方針
  診断で見つかった課題に
  どう取り組むか、自分で
  方向性と総合的な方針を
  示してください。

3.行動
  全ての行動を、
  自らコーディネートして
  方針を実行してください。


〜とだけ説明文を書いて
お送りするとか・・・(驚!)

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そんなことはしませんが、
いろいろ考え過ぎ企画自体を
練り上げるのが遅れてます。
もうしばらくお待ちください。

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*ちなみに、昨年末の企画は
 ランチェスター経営による
 1位づくりの「計画力」勉強会
  &
 竹田先生セミナー
 社長の「経営能力」の高め方

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 コロナ禍が長引いており、
 昨年末の内容自体をお忘れに
 なっている方も多そうなので、
 リバイバル開催するかも。
 (単なる手抜き?)
 リクエストお待ちしてます。