少し前に、竹田先生から
オススメ本として紹介あった
良い戦略、悪い戦略
リチャード・P・ルメルト・著
日経新聞社より、2012年出版

yokwarustra
















読むに堪えられなくなるほどの
アメリカ人らしいダラダラ文
で、長らく積読の奥の奥
見失っていたのですが、
(意図的に隠していた)
先々月に積読の山が崩れて
飛び出したきました。
そのお陰もあり(?)
何度かパラ読みしました。

特に、前半の「悪い戦略」は
解りやすくまとまっており、
共感すること多々。


◆「悪い戦略」4つの特徴

【1】空疎(くうそ)である。

 戦略構想を語っているように
 見えるが内容が無い。
 華美な言葉や不必要に
 難解な表現を使い、
 高度な戦略思考の産物である
 かのような幻想を与える。


【2】重大な問題に取り組まない。

 見ないふりをするか、
 軽度あるいは一時的といった
 誤った定義をする。
 問題そのものの認識が誤っていたら、
 当然ながら適切な戦略を
 立てることは出来ないし、
 評価することも出来ない。



【3】目標を戦略と取り違えている。

 悪い戦略の多くは、
 困難な問題を乗り越える
 道筋を示さず、単に願望や
 希望的観測を語っている。


【4】間違った戦略目標を掲げている。

 戦略目標とは、
 戦略を実現する手段として
 設定されすべきものである。
 これが重大な問題とは
 無関係だったり、単純に
 実行不可能だったりすれば、
 間違った目標と言わざるを得ない。


後の【3】とか【4】は、
よく竹田先生も指摘されてる
記憶があります。

このように後半の「良い戦略」
よりも「悪い戦略」に関しての
方が解りやすく、要点を突く
書き方なのは、何となくですが
日本でよく言われる


勝ちに不思議の勝ちあり、
 負けに不思議の負けなし

makekatin














〜と思えて仕方ありません。
どうしても後半の「良い戦略」
は、パラ読みしてても眠く
なってしまい・・・失礼。

(話しを戻して)
先の「悪い戦略」が世に
多く目に付いてしまう理由を、
これまた著者は解りやすく
書かれてます。


◆「悪い戦略」がはびこる理由
 (若干、私の注釈も加筆)


【1】困難な選択を避ける。

 良い戦略を練り上げるための
 ハードワークを自ら避けた結果。
 1つを選んで他を捨てなければならない。



【2】穴埋め(テンプレート)式
   チャートで戦略をこしらえる。

 美辞麗句な「ビジョン」「ミッション」
 「価値観」「戦略」を
 形式的に作ろうとする。
 (アメリカでは、このような定型的
  データ形式や文書が多々あると)



【3】成功すると考えたら成功する。

 プロテスタント流の
 個人主義を発端とする
 「信じれば思いは叶う」
 ポジティブシンキングな思考法。
 (日本だと竹田先生も揶揄する
  「念ずれば花開く」か?)


この特に【3】に関しては、
性格的に私の嫌いな系統の
アメリカにおける成功哲学
&自己啓発の歴史にまで
触れていて、興味津々。

具体名まで以前のブログで
書きましたが(ふりがな表記)、
ご参考にされたい方は、
その時のブログでご確認を↓
(今回の著書でも書かれており、
 重複する人物名もあり)




また、そう言えば
「プロテスタント流の個人主義」
は、そのアメリカの前政権を
指示していたような・・・
(勘違いならば〜お詫び)

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ルーツが同じであれば、
そういう成功哲学&自己啓発
の類は、同様に個人主義を
目指しかねないのかと、
少し恐怖すら感じます。

このような点を著者は
この章の締めの部分にて
ズバリ!


・・・(こういうことを)
信じるのは妄想であって、
経営や戦略への取り組む姿勢
としては奨められない
ことだけは確かだ・・・

・・・(同時に)このような
教えを信じることは、
良い戦略を諦めることに
他ならない。


このような指摘を受けて、
「良い戦略」を諦めさせる
ようなことだけは、私は
避けようと思ってます。

そのために、今から後半の
「良い戦略」も熟読を
心掛けねば・・・zzz

*もう飽きた(失礼)やはり3流