つい先日、サイン本もご紹介した
能楽師・安田登氏の著書
三流のすすめミシマ社

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その本で、孔子の言行を
まとめたとされる『論語』の
中の「四十而不惑」について、


◆一流能楽師が指南する
 承認欲求を超えた生き方

(レビュー新潮社 週刊新潮


・・・「四十にして惑わず」の
「惑」はあとから当てた漢字であり、
本来の漢字から「区切らず」と
読み解くことで、生き方を
ひとつに絞らず自分の殻を破り、
自由を得ることができる・・・




[レビュアー]中江有里(女優・作家)


結局は「惑」という漢字が
孔子の生きた時代には
存在しないことが発端。
加えて、この「惑」の
下にある「心」は、孔子が
生まれる500年前に
できた新しい概念で、
当時は字にもなってないと。
(詳細は↓本でご確認を)

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これに似たような言葉で
思い出されるのが「戦略」


11日・戦略と戦術編


戦略の語源は
古代ギリシャの
ストラテジアで、
直訳は将軍の術に。

戦略とは、
軍全体の効果的な
勝ち方のルール、
またはその智恵になる。


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山口の大村益次郎は
これを将帥(しょうすい)
の術と訳していたが、
明治2年、ヨーロッパへ
兵学の研究に行った
山県有朋と西郷信吾らは
これを戦略と改め、
戦略とは「見えざるモノ」
と解説した。


ランチェスター・カレンダーに
書かれた、竹田先生が調べた
内容に基づけば、「戦略」
との言葉は、明治時代に
入るまでは存在しておらず、
その概念も、ようやく幕末
「将帥の術」として認識
され始めた。

そうであるならば、
それ以前の日本における戦い
(戦争)に「戦略」としての
解釈を加えるのは無理が
生じないだろうか・・・

とまでは言えないが、
言葉が無かったのだから、
直訳の「将軍の術」で十分
事足りていたのか、または
その考え(思考?ノウハウ?)
が日本ではあまり発展せず、
各将軍個々人の能力による
モノだと解釈されていたとか。

冒頭の本を読んで以降、
そんな考えを数日ほど
巡らせていたのですが・・・

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よくよく考えてみると、
学術的な言葉の多くも
ほぼ同時期(明治初期)に
出来た和製漢語が中心です。
「目的」「目標」「情報」と、
竹田ビジネスモデルの実行
手順が、ほぼ明治初期に
出来上がった言葉?

このような行き詰りもあり、
安田登氏が仰っている
三流人の最大の性格特性
「飽きっぽさ」によって
考えないこととします。

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特に「戦略」に関しては、
ミイラ取りがミイラになる
となった恩師の例もあり、
ことさら私のような素人は
これ以上の深追いは禁物。

三流の私は、40年も探し
求めるようなことはムリ。
こんな本のために7万円
費やすのも↓考えもので・・・

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三流、バンザイ!?