コロナ禍で話題になっている
フランスの作家
アルベール・カミュ
1947年に発表した
小説「ペスト」。

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先日、その本を特集した
NHKがEテレの番組
100分de名著」の
4回分を一挙に再放送
しっかり録画。

コロナ禍と重なる部分が
多いとのことでしたが、
不条理文学とのことで、
少し難解さを抱いてしまい、
録画を見るたびに途中で
寝落ちしてばかり・・・で
何回も見直してます。

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しかし↑↓この部分に
ビリッ!ビリッ!!と
して逆に目覚めてしまい、
いろいろ調べてみました。

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すると、最初の放送時に紹介
された「NHKテキストビュー
から、もっとビリッ!ビリッ!!
する記事を発見しました。
(一部を引用します)


理念は人を殺す

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・・・戦争というものは、
かならず理念のために
戦うことを建前とします。

たとえ本音は国家の領土拡大、
経済的富の収奪のためであっても、
表向きは民族の解放のためとか、
人民の平等のためとか、
革命のためとか、場合によっては
平和や自由のためとさえいいます。

そういう意味でも、理念と理念の
ぶつかりあう戦争においては、
理念だけを頼りにしていると
人間は歯止めが利かなく・・・




*読みにくい場合は(当時の)
 exciteニュースをご参照↑


もっとも、この本は
第二次世界大戦中、
ナチスドイツ占領下だった
ヨーロッパで、実際に
起こった出来事の隠喩との
ことですから、大いに納得。
コロナ禍での歪んだ正義を
掲げた「自粛警察」も
コレに近いのかもです。




では、こんな理念のような
抽象論ばかりを語らずに
どう行動すれば良いのか。

先に続きが書かれてましたが、
(その一部を引用すると)


「今回の災厄では、
 ヒロイズムは問題じゃないんです。
 問題は、誠実さということです。
 こんな考えは笑われるかもしれない
 が、ペストと戦う唯一の方法は、
 誠実さです・・・」

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これは、状況を見きわめた上で、
ただ自分にできることをするという、
地に足の着いた真っ当な倫理です。
その倫理によって・・・


まさに、現在のコロナ禍
そのものかもです。
また、昨日ブログでご紹介の
プロジェクトENGINE
(&そのfacebookグループ
同様でしょうか。

この点は、先日の再放送後に
番組サイトに追記された
文面にも表されていました。
(その一部を引用)


カミュ「ペスト」再放送に寄せて
〜「誠実さ」を武器に闘うこと〜

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・・・今、日本全国、全世界で
最前線で闘う医療従事者の姿が
重なってみえたのです。
専門家ではない私は、
ただ祈り応援するしか
ありませんが・・・


涙がこぼれ落ちそうでしたが、
文学下手(嫌い)な私です
から、これ以上は御託を
並べたり、講釈を垂れたり
するのは止めておきます。

ましてや「100分de名著」
取り上げられた本で、
(しかも、竹田先生オススメ)
過去に痛い目にあってます
ので、この「ペスト」も
NHKテキストも買う
のは自粛します(失礼)

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ただ、理念に関しては
(経営理念はもちろん、
 大義も含め抽象論全般)
先に説明されていたように、
それだけで突っ走ると
危ないということを、
以前から何度も述べた通り
(一部のみ列挙↓↓)










再確認させていただきます。