つい先日のブログで、
社長は戦略の有段者を目指せ
として、ランチェスター経営
小企業の経営戦略」CD
からご紹介した文章。

より詳しいバージョンが
竹田先生が書かれた古の本
(古本ではなく「いにしえ」)
社長の力を三倍高める法

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この最終章で、いくつかに
分かれて記されてました。

前半部分は、先に抜粋した
文章と変わりはなかったの
ですが、その後半部分は
途中で「孫子の兵法」まで
取り上げて、生々しく
説明されてます。

かなり長くて、読むのに
根気が要るかもですが、
(私の誤字脱字も?)
せかっくなので抜粋します。


定石とは「勝ち方のルール」

囲碁をする人が
勝率を高めるには、
当然、勝ち方の
研究が欠かせない。

勝ち方のルールになる
のが、定石や手筋を
はじめとして、プロが
打った手順を示す棋譜
(きふ)の研究になる

定石や手筋は、
何百年モノ間に
何万回、何十万回と
打たれた手順の中で、
最も効果的で、最も
合理性が高いモノだけが
残っているのであるから、
最高の勝ち方のルール
になるのだ。

それにプロが打った
手順の棋譜は、
プロの中の高段者が
時間をかけて考え抜いた
後に打った手であるから、
素人から見るとケタ違いに
レベルが高い手になる。

そこで、休日を利用し、
大学受験を控えた
高校生ぐらいの真剣さで、
定石や手筋、それに高段者が
打った名局といわれる
棋譜の研究をするならば、
素質や才能に関係なく、
誰でも4〜5年で2段
ぐらいの実力が身に付く。

ところが、定石や手筋、
それにプロが打った
棋譜の研究は面白くない。

それに1年間は
成果が出ないので、
たいがいの人は途中で
研究を諦めてしまう。

そして、
「取った取られた、
 殺した殺された」
と、目先の勝ち負け
に一喜一憂する。

これでは、囲碁を15年
しようが20年しようが
実力はサッパリ上がらず、
良いところ4〜5級の
実力で終わってしまう。

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経営についても
全く同じことが言える。

経営は多数の競争相手の中で
運営しているのであるから、
業績を良くするには、
社長自身の実力を
有力な競争相手の
社長より高めることが
不可欠な条件となる。

とにかく、無から有は生じる
ことが決してないように、
社長の実力を優良な
競争相手より高めないで、
業績だけを良くする方法など、
日本どころか世界中
どこを探してもないのだ。

ところが、
経営戦略の研究を始めても、
経営の中心部分は形がなく
掴みどころがないので
退屈する。

そればかりか、
少し研究したぐらいでは
実力はサッパリ高まらない。

そこで多くの人は
経営を進める上で
欠かせない基本的な
原則の研究を諦めて、

「景気が良い、
 景気が悪い」

「儲けた、損した」

「売上が伸びた、
 売上が落ちた」

と、目先の業績に
一喜一憂して時を過ごす。

これでは、経営を15年
しようが20年しようが、
社長としての実力は
サッパリ上がらず、
いいところ5級か4級の
実力で成長が止まってしまう。


こういう社長がいる近くに、
3段とか4段の実力を
身に付けている競争相手が
進出してくると、
たちまち打ち負かされて
一巻の終わりになるのは、
目に見えている。

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孫子は2500年前に

「戦いに敗れたら
 国を取られてしまう
 ばかりか、一族は皆殺し
 にされて全てを失う。
 それから考えると、
 敵の情報を集めたり
 勝ち方の研究をする
 ために大金を使っても、
 決して惜しくないはずだ。

 しかし、多くの人は
 少しばかりの金を
 出し惜しみ、戦いに
 敗れて全てを失っている
 のは、何とも愚かなことか」

という意味のことを
言っている。

孫子【用間篇】
 「爵禄(しゃくろく)
  百金を愛(おし)みて
  敵の情を知らざる者は
  不仁の至りなり・・・」


経営も同じで、少しばかり
のお金と時間を出し惜しみ、
経営戦略の研究をしていない
社長が少なからずいる。
こちらもご参照

素質が高くない人が
こうすると、会社は
必ず行き詰まる。


会社が倒産したから
と言って、社長と
家族が皆殺しにされる
ことはない。

しかし、中小企業が
銀行から借入をする
ときは、ほとんど
社長個人が保証人になる
ので、会社が倒産すると
会社の資産はもとより、
個人の資産もたいがい
ゼロになってします。

そればかりか
多額の個人負債が
残るのが普通だ。
悪いことに、社長には
失業保険が出ないので、
倒産したらたちまち
生活に困る・・・

 (以下省略)


この本が出版された当時
(1996年12月)
たまたま本屋で手にされ、
ページを開けて直ぐに


「会社の業績は
 社長の実力で決まる。

 社員の失敗は
 社長の努力でカバーできるが、
 社長の失敗は
 社員の努力でカバーできない」


〜とのカバー裏側に
書かれた文章を目にした
衝撃で、思わず


「違う!違う!!」


〜と一瞬で本を閉じて
何度も首を横に振った
という大先輩・・・

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そんな竹田先生(本)との
初めての出会いを含め
この生々しい文章を
再確認いただきました。
(有り難うございました)

しかし・・・今回は
私が若干の衝撃を?
(内緒)

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この内容が気になる方は
令和元年の5月から開催の
ランチェスター経営ジム
「戦略社長塾」福岡
是非ご参加を!

なお、平成31年4月中に
お申し込みいただいた方には、
上記のもっと詳細な内容も
直接お知らせいたします。
(何とか対応も可能)

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逆に、上記の文面の
短縮バージョン(先日の文章
を既にご存じな方は
竹田陽一YouTube】を
再度の鑑賞をお願いします。