これは、少し前の、
勉強会での思い出し話。

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ランチェスター経営(株)
「戦略☆名人」DVDで、
「戦略と戦術」との違い
説明していく中、ウエイト付が
6対1になるとのことから、


「社長は、広い意味での
(目的・目標を含む広義の)
 戦略のレベルを
 高めることに努力し、
 従業員が担当する戦術は、
 人並みでいいと考える。

 こうすると、
 経営がとても楽になる。
 もし、これを逆にしよう
 とすると、大変になる」


〜とのことで、戦略がいかに
難しいかに触れています。
追加して私からは、


「だから社長なら
 戦略の勉強をしましょう」


〜と締めました。

それらをお聞きして、
私より一回り歳が上で、
ある業界の黒幕のような
(でも身近な)社長様が、
どうも腑に落ちないような
顔をされてました。

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数日後、別件もあって
その社長様にお会いした際、
先の説明を思い出されたのか、


「私は他人のマネをする
 のが大嫌いだから、
 いつも差別化された
 新しいことがポンポンと
 頭に浮かんでくる。
 だから戦略は簡単。

 それに対して、
 そんな新しいことを
 実現させるために
 今、別のことで
 頑張っている社員に
 新たな作業をさせるのが
 大変で〜大変で〜

 頑張り屋の社員は
 大抵、その作業に愛着を
 持ってやってくれている。
 そんな頑張ってるのに、
 まだ海の物か山の物か
 全く解らない作業に
 振り向かせるのには
 2・3カ月前から
 根回しが必要。
 個別に昼食にでも
 誘い出してから
 新しいことが
 どんなにヤリ甲斐が
 あるかと説かないと。

 ようやく心変わりしそうな
 頃に、その社員自らが
 『やりたい』と言って
 くれれば〜しめたもの。
 思い切り力を
 発揮してくれる。

 だから戦術は大変
 難しいんだから」


〜と、腑に落ちなかった点
を話してくださいました。
 
これは、同じ「戦略☆名人」
にも書かれる軍隊の格言


「目標の規模に手段を合わせるな。
 手段の規模に目標の規模を合わせよ」


〜とに該当するのかと。

あまりにもレベルが高く
時代の先を行く差別化された
戦略だから、社員の頭では
1回聞いても「?」なのかと。

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この根底にはドラッカー先生
著「現代の経営」に書かれた


【組織の文化とリーダーシップ】

組織の目的
「凡人をして非凡なことをなさしめる」
(英国経済学者 
 ウィリアム・ヘンリー・ベヴァリッジ


〜との難しさでしょうか。

これにはリーダーシップ
必要なのかと・・・

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なお、先の「戦術が難しい」
と仰った社長様が当時、
考えて後に実現させた
新しいことは

確かに、海の物か山の物か
全く解らない作業が山ほど
浮かんできそうです。