読めば読むほど、ひどく混乱する

戦略の本質
 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ

 野中郁次郎・戸部良一・鎌田伸一
 寺本義也・杉之尾宜生・村井友秀・著
 (日本経済新聞社
 

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その「第二次大戦後の戦略論」の
一つとして、アメリカの軍事戦略研究家
であるエドワード・ルトワック氏


 「戦略の構造(垂直水準)」

・大戦略  (Grand Strategy)

・戦域戦略 (Theater Strategy)

・作戦   (Operational Level)

・戦術   (Tactical Level)

・技術   (Technical Level)


以上の5つのレベルを設け、
その全てに「戦略」があり得る。

エドワード・ルトワックの戦略論
  - 戦争と平和の論理」より


と紹介しています。

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そのレベルに準じてか、著者らは
「戦略」には↓下記のように同様な
5つレベルがあるとしています。


「戦略の5つのレベル」

・大戦略レベル

・軍事戦略レベル

・作戦戦略レベル

・戦術レベル

・技術レベル


この「大戦略レベル」の構成要素に
「国家理念」が含まれています。
もちろん、「戦術」や「技術」は
「戦闘」も含め、戦場での行動の
人間的要因が構成要素に入ります。

となれば、この著書における
「戦略」とは、戦争行為における
ほぼ全ての領域にあり得るかと。
すると、竹田ビジネスモデルでの
ヨコ軸:実行手順である
願望から戦術まで全てに?

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もちろん、軍事での「戦略」と
経営での「戦略」との違いが
あるとは思います。

しかし、「戦略」との言葉自体は
元々が軍事用語です。

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となれば、竹田先生が言う


「戦略の意味は著者の数だけある
 /ジェイ・B・バーニー


この状態、軍事用語においても
あながち言い得ているのでは。

ともかく、軍事用語でさえ混乱
しているなら、経営に応用した
後でも混乱している現状も、
解らないでもありません。

そのことを、教材CDのタイトル

戦略とは何か。
 ひどく混乱する戦略の意味」

で、見事に言い得ているのは、
逆説的に竹田先生ならではの妙技?

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いや、解った上で、この著書を
ランチェスター経営(株)
旧・事務所に残していったのかも。
持ち帰った私が大混乱)

*教材自体は、「経営戦略の本質」
  とのタイトルだったら、大問題