少し前にご紹介した著書、

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。
 I'm Sorry I Broke Your Company.
 コンサルタントはこうして組織を
  ぐちゃぐちゃにする
  /カレン・フェラン著大和書房

konnkonns
























第1章「戦略計画」は何の役にも立たない
 − 「画期的な戦略」でガタガタになる


と、経営戦略について書かれた内容。

そのタイトルにもあるように「戦略計画」
自体には価値がないとしてます。
価値があるのは計画の策定過程であり、
そこでの思考と自己発見することだと。

その最後に、マイクロソフトアップル
グーグルを成功企業として掲げた上で、
それらの企業が実行してきたことを
以下のように総括しています。


アップルやグーグルは「何」をしたか?

ビジネスの成功は、
業界の将来を予測し
市場の方向性を決定づけたり
することではなく
大きなチャンスを見逃さずに
とらえること ━ 特にまだ
誰も気付いていない内に ━ 
にかかっている。

マイクロソフトもアップルも
グーグルも、業界の将来を
予測することではなく、
様々なビジネスチャンスを見出し、
それをモノにしたからこそ、
マーケットリーダーになれたのだ。

つまり、あなたの会社が成功する
には、競合他社には張り切って
戦略計画を策定・実行してもらい、
自分たちは大きなチャンスが
訪れるのを虎視眈々と
(こしたんたん)狙っているのが
良いということになる。


これこそ、ドラッカー先生の著書
イノベーションと企業家精神
での「創造的模倣戦略」「柔道戦略
を含む「ゲリラ戦略」でしょうか。

最初にイノベーションを行った会社が、
全てのことを行い市場を独占する
ことなど滅多にないんですか。
やはり、競争相手の「予期せぬ成功」
「予期せぬ失敗」を常に観察・分析し、
利用するよう努めないと。

蛇足ながら、両方の著書において、
南北戦争」が取り上げられている
のは、アメリカらしいんでしょう。

ca19f19d5B15D[1]













しかし、結果として競争相手のマネ
ともなり得るのであれば、ある意味
「強者の経営戦略」の同質化?

・・・少し宿題にしましょう。