改めて、先日に開催しました
「地域戦略」マラソンから。
テーマは、ランチェスター経営では
有名な「陶山訥庵の戦略」です。









本来は「陶山訥庵の戦略」自体から、
「地域戦略」その手法を学ぶ以上に、
ここまで自らで実地調査をして、
ここまで詳細な作業まで網羅した
マニュアルを作成してこそ、初めて
「戦略」と呼ぶに相応しいことを知って
いただければとの思いがあります。

しかも、それらの行動の原点には、
農民のためになるとの固い信念と、
最後までやり遂げる断行能力があり、
まさに竹田ビジネスモデルの実行手順、
そのスタートの「願望・熱意・決断力」
そのモノです。









特に「地域戦略」ＤＶＤテキストの
巻末に、竹田先生が調べ尽くした
付録文献の「猪と鹿の追詰め計画案」
に目を通してみると、参加者から
「本当に、ここまでするの！？」
との声が聞こえました。



中でも（こちらは、よく取り上げる）
「平凡な農民を使う注意事項」と、
今回、何気に取り上げました
「非凡で優秀な人を使う注意事項」
とについて書かれた部分を抜粋。

「猪と鹿の追詰め計画案」


◆実行の注意点

百姓を使うときは厳密に規則を作り、
規則に背く者には相応の科を申し付ける。
しかし、その人々が心の中で、
難儀だと思うことがないようにして
使うことである。

一般的に言って大衆は、後で大きな
利益になることであってとしても、
目の前に難儀があったら本気で
精を出さないことが多いので、
ことの成就の妨げになるモノである。

















◆追撃計画

追い詰めの作業とは別に、村の中で
猪と鹿を見つけるのが特別上手な
名人を２人定めて置く。

担当を決めるときは誓紙を書かせる。
その前書きとして

「猪と鹿を、力を入れて
　念入りに毎日見届ける。
　追い詰め用の垣の中に入らず、
　内垣の中に残った猪鹿が
　何匹おるか、それを見極め
　早速、奉行に報告する。

　もし見届けを怠り、
　あるいは見届けていながら
　それを隠しておき、
　ありのままを申さなければ
　即時、神罰をこうむります」

と書かせるようにする。

今の大衆も「目先の利益優先」な人が多く
いろんな詐欺事件が横行している状況は
前者と同様でしょうから〜大いに納得。









また、後者に関しては、以前に
ドラッカー先生の言葉を引用した

「３人の石工の話／第２の男
　熟練技能は必要だが危険」

に則した対応の仕方だったかも。
（勉強会当日は触れずに忘却↓お詫び）















どちらも、ランチェスター経営（株）での
「組織戦略」や「リーダーシップ戦略」
の内容に通じます。



















そこまでをも考えに考え抜いた
「陶山訥庵の戦略」だからこそ、
たとえ生類憐れみの令で猛反対に
あおうが、途中で陶山訥庵が役を
降ろされようが成功したんでしょう。

一堂・・・驚愕。