先週の日経新聞「真相深層」記事から、


小売り2強 割れた戦略

国内重視のセブン/海外志向のイオン


本来的は、業種業態も厳密には
異なるこの2社を、記事自体では、

大規模小売店舗法(大店法)
  規制が帰路」

となり、志向が大きく異なったとして
比較しながら紹介されています。

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その記事、昨日に「地域戦略」マラソン
開催した経緯もあって、その地域戦略から
考察すると、「納得の連続」となりました。

以下、その一部を抜粋します。


★セブン&アイの鈴木敏文会長の談
 「日本でまだ成長戦略を描ける」

 
 高齢社会、共働き世帯の増加で
 家の近くのセブンイレブン
 便利さを享受できる。

 セブン&アイの 2014年2月期の
 営業利益は【3,400億円】の見込み。

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★イオンの岡田元也社長が明言
 「3年後には相当、多国籍になる」

 2014年〜16年の
 中期経営計画はアジアシフトを掲げ、
 12年度に3,500億円の
 アジア地域での売上高を、
 16年度1兆円にするとぶち上げた。

 国内スーパー事業の不振が響き、
 前期の営業利益は約10%落ち込み
 【1,700億円】になった模様。


その上で、いつもながらの利益表(裏)
「上場企業、1人当たり年間経常利益」
から数字をピックアップすると、


 ・セブンイレブン  320万円(笑)
   (単独)   正しくは 3,200万円


 ・イオン(連)     261万円



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加えて、ランチェスター経営(株)では、
以前に上場企業1人当たりの
「自己資本額」も算出してました。

その一番最後の表(2006年)から、


・セブンイレブン(セブン&アイ) 14,998万円

・イオン            1,236万円


・日本国内で「1位」を目指すのか
・アジア全体で「売上規模」を目指すのか

その差が1人当たりの利益と自己資本に
表れると言っても過言ではないでしょう。

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このことは、「財務戦略」DVDで、


社長の経営に対する価値観は、
結局、数字に出てくる。

社長の性格は、
そう簡単には変わらない。

社長が雷に打たれたり、
高圧電流に触れて
「記憶を喪失」すると
変わることもあるが、
こうなることは滅多にない。


との事実なのかもしれません。
と思っていると、そのDVDの中で、
竹田先生が比較して説明されている

大手スーパー2社の具体例

これが、先の「セブンとイオン」
との比較に当てはまります。

・国内特定の地域で「1位」を目指すのか
・国内の全体で「売上規模」を目指すのか

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付け加えて、当時の大手スーパー1社を、
イオンがつい最近、子会社化したのも、
何かの因果なのかも知れません。
(これも納得?)

もちろん、もう1社のスーパーも
表面的に同じようですが。
(実態は全く異なります)