電車に乗る前に、本屋さんで目にして
読みやすそうですし、何より“軽い”
(内容ではなく重さが。安っぽい紙?)
ので、買って車内でパラ読みした本。

ノムラの教え 
 弱者の戦略99の名言

 野村克也・著

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名将(と帯には↑)野村氏による名言を、
戦略面に則して・・・と言うよりも、
考え方・哲学な面から列挙されてます。

ただ「グラゼニ」とコラボってのが、
必要かどうかは不明です。

日頃から多くの本で名言を語っている
野村氏なので、それを集めただけでは
ありますが、その中から以下をご紹介。


【選手は監督の敵である】


監督の仕事は、目指すべき野球をする
べく、選手たちを意のままに動かすことだ。

しかし、そのためには

信は万物のもとをなす

つまり、選手とのあいだに信頼関係が
成立していなければならない。

「この監督についていけば
 勝たせてくれる」

と信じ込ませなければならないのである。


選手の信頼を勝ち取るために、
監督は、野球の理論や知識はもちろん、
人格や言動、私生活まで、すべての点で
選手に勝っていなければいけない。

負けたとたんに信頼関係は崩壊する。

選手が監督と戦わなければならないように、
監督も選手と戦い続けなければならない。

だから「選手は敵」なのだ。


監督にかぎった話しではない。

組織のリーダーたる者すべてに
いえることだと思う。


*その監督や選手の敵は、
  今回コミッショナー
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この考え方は、戦術面では当てはめてると
リーダーではなく職人になるかも知れません
が、戦略面からすると、これは以前に

部下に計画の全てを知らせる必要は無い
 /孫子の兵法 九地篇より」

としてご紹介した内容に近いかも。


 三軍の衆を聚(あつ)めて、
 これを険に投ずは、
 これ軍に将たるのこと
 謂(い)うなり。

  

 [解説(現代語訳)]

 全軍を窮地へ追い込むことが
 将帥の務めである。


68e4b9a5[1]
















他に、竹田ビジネスモデルにも当てはめられる


「明確な目標が
 意欲と情熱を引き出し、
 意欲と情熱が
 潜在能力や可能性を刺激する」


これは、まさに実行の手順が「社長の願望」
からスタートするのでは無く、あくまで
経営(会社)の目的(目標)を果たすための
手段にしか過ぎないことを言い得ていそう。

さすが「弱者の戦略」、
タイトル負けしてません。