このお二人、全然違うんじゃないの!?
・・・参りました。

ドラッカー先生の著書を翻訳される方で、
今では上田惇生氏が中心となってます。

しかし初期は、ほとんどが野田一夫氏
他にも最初の『「経済人」の終わり』
岩根忠氏、「断絶の時代」との新しい言葉をも
作り上げた林雄二郎氏などいらっしゃいますが、
ほとんど、初期が野田氏で中期以降は上田氏。

翻訳は、お二人だと言っても良いでしょう。

soz1











★こちら↑野田氏の翻訳版

souzo2souzo1













★こちらと↑こちらは上田氏の翻訳版↑

しかし、その翻訳の差は意外に大きく、
例えば先日も少し触れましたが竹田先生
ビジネス書で初めて「差別化」との言葉を
使ったという「創造する経営者」から。

上田氏の訳書では「第1章 企業の現実」から

 「利益とは、
  意味ある分野において、
  独自の貢献、あるいは
  少なくとも差別化された貢献を
  行うことによって得られる報酬である」


との中で使われています。

これが、野田氏の訳書となれば、

「利益とは、
 何らかの有意義な領域において
 ユニークな、ないしは
 少なくとも他とは際立った起用を
 果たした報酬である」


と、「差別化」との訳などありません。

その差こそが「差別化」か?

と、何も関係がなければ、こんな冗談を
言ってれば良いのですが、今回は
そうも言ってられそうにありません。

早速、私も野田氏による訳書を注文。
たぶん近々、野田氏の訳書が売り切れに
なるだろうと予想します(笑)

pdmfr











★ちなみに「差別化」の出典を、
 本気で探そうと思うなら、
  本来は日本語訳ではなく、原書
  「MANAGING FOR RESULTS
 から調べて「differentiation(差別化)」
 との言葉を探すのが正解だと、
 私は思いましたが、異を唱えず(苦笑)