財務のウエイトは25%だった・・・
と先日のブログでご紹介しました。

同様に衝撃の事実(?)として、
ランチェスター経営(株)かつての教材CD
ランチェスター・中小企業の成功戦略
 /第1部 経営の基本戦略」から。
現行の「戦略☆名人」の旧版)

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この教材が製作された当時は、
竹田ビジネスモデル(チャート)」が
まだ確立されていませんでした。

その中でも「経営の要点をはっきりさせる」
で、次のような13項目を紹介してます。
(以下、一部を抜粋)


1.顧客対策・・・・・(顧客戦略)

2.商品対策・・・・・(商品戦略)

3.地域対策・・・・・(地域戦略)

4.販売ルート対策・・(ルート戦略)

5.営業対策・・・・・(販売戦略)

6.客層対策・・・・・(得意先戦略)

7.財務対策・・・・・(財務戦略)

8.組織対策・・・・・(組織戦略)

9.時間対策・・・・・(時間戦略)

10.情報対策・・・・・(情報戦略)

11.革新対策・・・・・(革新戦略)

12.競争対策・・・・・(経営戦略)

13.リーダーシップ対策
  

今まで説明してきた13の要点は、
社長にとっては課題になりますから、
社長の地位にある人は、どうすれば
これらのレベルアップが可能か、いつも
研究して腕を高めなければなりません。


何と!?トップは「顧客対策」です。
なぜでしょうか?

その理由を知るため、「顧客対策」が
説明された文章から探ってみましょう。


1.顧客対策

 
市場占有率を高めるには、まずお客を
創り出し、次にそのお客の数を
競争相手以上に増やして、お客の
お金をより多く集める必要があります。

ところが、「お客のお金が欲しい」と
考えれば、お客がお金をくれるか
というと、そうは問屋が卸しません。

商品を買うかどうかと、もし商品を
買うとしたらどこの会社から買うかの
決定権は、お客が100%持っていて、
売るほうには1%の決定権もありません。

お客が商品を注文する場合は、
お客の立場で見て、好きな会社や
気に入った商品を選びます。

どんな会社もお客に「あなたは
うちの会社から商品を買いなさい。
よその会社から商品を買うと
タメになりませんヨ」などと
言うことはできません。
そんなことを言ったら、ほどなく
パトカーがやってくることになります。
この大原則は大昔から変わっていません。

さらに、お客のお金を欲しがっているのは
自分の会社だけでなく、多数の競争相手も
同じように欲しがっているのです。
この原則も大昔から何ら変わっていません。

お客の数を多くして市場占有率を高める
ためには、次の4つが必要になります。

1.競争相手以上に、お客が商品を
  買いやすいような組織システムを作る。

2.競争相手以上に、お客に
  好かれ気に入られるようにする。

3.競争相手以上に、
  お客に喜ばれるようにする。

4.競争相手以上に、
  お客に忘れられないようにする。

そのためには親切な応対を初めとして、
お客が期待していること以上の何かを、
あるいは、お客が思っていること以上の
プラスアルファのサービスを
実行しなければなりません。

経営の本質はお客活動にあるのですから、
お客活動を会社ぐるみの団体戦で
実行しない限り、そうやすやすと
お客の数は多くなりませんし、
市場占有率を高めることもできません。

お客が全ての決定権をもっていますから、
お客の立場から見たものが
真実である場合が多いのです。

元々の意味は違いますが、
これを「客観」と呼ぶことにします。
企業体が生存できる条件は、お客以外に
ないのですから、経営は客観的でなくては
なりません。これが「顧客対策」です。


解ったような解らないような・・・
しかし、別に決定的な事実がありました。

(同様に)かつての教材CD
ランチェスター・中小企業の成功戦略
 /第2部 顧客戦略」から、
現行の「顧客戦略」の旧版)

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その冒頭「はじめに」の後半の文面を、
以下に抜粋すると、


経営戦略に関するセミナーやビジネス書に、
必ずと言っていいぐらい出てくるのが、
孫子の兵法」を始めとして、
戦国武将に学ぶ何々の戦略という兵法書です。

これはこれで役に立ちますが、経営には、
「いかに多くの兵法書を読んでも
 解決しない大きな課題」が一つあります。
それがお客活動の「顧客対策」です。

 
しかも「顧客対策」は、経営の中で最も
ウエイトが高く、全業種に共通する
要点ですから、「顧客対策」を抜きにして
経営戦略を語ることは出来ません。
それどころか、「顧客対策」こそが
経営そのものだ、と言っても
言い過ぎではないのです。

経営目的を達成するには、まず
「顧客対策」の整備から手を
つけなければならないのです。


「経営の中で最もウエイトが高い」そうです。

竹田ビジネスモデルでの「経営の要因」に
おけるウエイト付けが、根底から崩れそうです。
(ある意味、私の解釈は正しかった)

ともかく、ランチェスター経営での教材で
かつては「第2部」として位置づけられていた
事実だけは残っているのですから・・・

しかし、財務戦略が第3部でしたけど(苦笑)
(ちなみに、この教材の並びは昔の名残)