孫子・戦略・クラウゼヴィッツ
 −その活用の方程式守屋淳・著より、

ssc

競争」という単語は漢語ではなく、
(「戦略」「理念」なども漢語ではない)
江戸時代末期に「Competition」の訳語
として福沢諭吉がつくったそうです。
その「競争:Competition」は、それぞれ

・「競」とは、

 100m走、マラソン、受験、コンテスト、
 コンクールなど、パイが広げられる競争。
 競う対象が外部の基準(タイム、点数など)
 にあり、自分が誰よりも優秀な成績や評価を
 取ってしまえば、必ず勝てるというモノ。
 勝利を決めるのは、あくまで外部の人や基準で
 あり、当事者同士で損ない合う必要がない。
 「己に克つ」要素が必要。


・「争」とは、

 戦争、ボクシング、レスリングなど
 枠の決まった中でのパイの取り合い。
 敵を倒さない限り勝利を手に出来ない状況。
 「戦略」というモノが必要となる。


この「競」「争」の前に、どこで戦うかを決める
「己を知る」の要素が、競争において必要だと。
故に「戦略が大事」とだけ言ってもダメに。

また、昨日「財務戦略」マラソンで、少し
話題になった、経済的に成功した人の中には、
その人が関わる周りが不幸になっている場合が
あるのも、まずは「己を知る」ことが出来ず、
周りとの調和・均衡が取れなかったのかも。

ult

それにしても、ウルトラマンにはなぜ戦略が
不必要なのか〜微妙な説明でした。
ゼットン負けたの知らないのかな。