以前からちょくちょくちょくとご紹介している
兵法経営要典」で、ランチェスター法則
取り上げられていましたので、改めてご紹介。

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「衆(大兵)をもって寡(小兵)を撃てば、
 我と戦う敵は約なり(我々は容易に勝てる)。」

  (孫子・虚実篇より。前文を含めての抜粋は↓↓)


大は小より格段に強い。戦いの第1要件は、
敵にまさる兵力をもって戦いに臨むことである。

能力同等の軍隊が10隻と6隻で対戦したとき、
6隻が全滅しても、10隻の方に残っているのは
4隻ではなくて8隻であり、全然問題にならない。
戦力同等であるにもかかわらず、わが6隻が
死戦しても敵の2隻しか沈められないという、
全く不合理な計算になるが、それは命中弾数は
発射弾数の2乗に比例するという別の法則があり、
戦力はその隻数の2乗に比例するので、
「10対6」は「100対36」となり、
その差は64、すなわち「8×8」となり、
8隻残るのである。

われわれの場合はそんな理論を使わなくても、
10人と6人で野球をしてみれば分かる。
「10対6」ではなくて、おそらくは「10対0」
で、10人組が大勝するであろう。
チームを組んで仕事をする場合、1人の無断欠勤が
いかに生産をおとすかは、このことでも分かる。
「勝利は大兵に存す」とナポレオンも言っている。

《参考・1》
 戦略の第1要件は、できるだけ強大な兵力をもって
 戦いに臨むことである。(戦争論クラウゼウィッツ

《参考・2》
 戦争は、大軍を投入して短期間に勝を決せよ。
            (政略論マキャベリ

    以上/大橋武夫氏の解説「兵法経営要典」より

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別の法則って、ずばりランチェスター法則でしょう!

〜が、そんな理論を知っていても、少人数の中小企業で
大手企業が牛耳っている市場に進出しているのを
よく目にするのは、勝とうとしてないからでしょうか。

そんな勝てない戦(経営)をしないため、
その考え方を学ぶには、6月3日(金)・4日(土)
「孫子とランチェスター」勉強会へ是非、ご参加を!

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*ご参考として、先に抜粋した孫子・虚実篇、
 原文・書き下し文で、前文から抜粋すると、

原文
 我專爲一、敵分爲十、是以十攻其一也、
 則我衆而敵寡、能以衆撃寡者、則吾之所與戰者約矣

書き下し文
 我れは専まりて一と為り敵は分かれて十と為らば、
 是れ十を以て其の一を攻むるなり。
 則ち我れは衆にして敵は寡なり。
 能く衆を以て寡を撃てば、
 則ち吾が与に戦う所の者は約なり。